まず社会人と言っても、あなたはどんな人ですか?会社員ですか?自営業ですか?医者?あるいは職人?
ある心理学者によれば、人間はおよそ初対面の印象でその人のことを90パーセント理解するのだそうです。
あなたの職業までわからなくても、相手はあなたがどういう人なのかを見極めているかもしれません。
就活生は、経験値のある男性に魅力を感じる
女子大生はこれから社会に出ていく女性です。
社会人のあなたは、女子大生よりも経験値の高い男性である方がいいに越したことはありません。
「しかし経験値と言ってもなあ…」
と世の多くの男性は考えるでしょう。
そう簡単にはなかなか自信が持てないのが世の男性の常です。そう感じるのはあなたがマトモな証拠。
しかし出会いでは自分を大きく見せることも大事。
自信がある男に見えた方が相手は魅力を感じるでしょう。
ただし、無根拠に自分を大きく見せてもたいていはバレます。自分を大きく見せるには根拠が必要です。
もしあなたが会社員なら、今まで先輩や上司のどういった行動に好感を持ちましたか?
また自営業者であれば、どういうときにお客さんに信頼されて頼られましたか?
自分の延長線上のラインで、今の自分より大きい理想のイメージを描いてみてください。
これを「自己実現の像(自己実現像)」と言います。
そう、恋愛は自己実現の達成(自己成就)なんです。
そのためにはまず、相手のことをなるべく聞き出しましょう。
あなたも初対面でも、相手がどういう人なのかを推測していますね。
「この女性とは仲良くなりたい」
「この女性にはあまり話かけたくない」
と考えて行動しているでしょう。それはすでに推測に基づいて行動している証拠なのです。
そして、まずあなたは相手に話しかけます。
ここで覚えておいてほしいのは「人間は推測された行動には、その期待通りに応える習性がある」ということです。
例えば、あなたがもし「こんにちは。今日は天気がいいですね」と言ったら、相手はきっと「この人は当り障りのない返事を私に期待しているな」と考えるでしょう。
話しかけることが目的になってはいけません。目的はOKの返事をもらうことです。
または、もっと踏み込んで「風邪気味で鼻の調子が悪いので、ティッシュを貸していただけますか」と言ったらどうでしょう。
天気の話よりも相手との距離が縮まるのでGOOD!のようですが、相手は「この人は風邪で鼻の調子が悪いのでティッシュが必要なんだ」と考えます。
ティッシュを渡してお終い、となる可能性が高くなりますね。
ではどうしたらいいでしょうか。それは相手が「自分がなにかを期待されていない」と思える質問なのです。つまり自由回答の質問です。
しかし、例えば急に「あなたは誰々に似てるって言われません?」と聞くのもNG。まだそれほど緊張は解けていないのです。
まずは、就活生に声を掛けてみよう
相手が就活のさなかの女子大生だということは知っています。
ですからまずそれとなく相手との関係を確認しましょう。
「失礼ですが、あなたは就活中ですか?」と訊いて「はい」と答えれば、相手は自分の立場を確認します。その次に自由回答の質問をするのです。
「今日はスーツを着ている学生が多いけど、みんな就活中だとはわかりませんね」と言ってみるとします。
相手はどう答えればいいか、期待されていませんね。
そしてこの質問には、相手が「自分は就活生に見えないのかもしれない。では何に見えるのか」と考えるためのタネも含んでいます。
恋愛は自己実現だと言いましたが、就活も自己実現です。
女子大生も将来的に自分がなりたい「自己実現像」を探している可能性は大です。
相手の「自己実現像」を知ることこそ、次のステップへ進むための第一歩です。
自由回答の質問では相手の答えはわかりませんが、できるだけ返事からポジティブな要素を引き出してあげましょう。
「私はまだスーツを着なれていないので、幼く見えるかもしれません」と返事をしたとします。
それは「早く一人前の女性に見られたい」という欲求が背後にありますね。これを「潜在的な欲求」と言います。
なので「幼く見えない」という意味のことを匂わせる返事をする。
あなたが会社員であれば「そう?うちの会社の同僚(の女性)かと思った」と答えるのもいいでしょう。
または「リクルートスーツだと、みんな似たような見た目になりますよね」と返事をしたら、それは「他人と違って見えるようになりたい」というのが潜在的な欲求ですね。
であれば「あなたは他の人と少し違う」ということをポジティブに伝える。
あなたが自営業であれば「やっぱり働く人は個性が出ている方がいいよね」と、相手の潜在的欲求に同調してあげるのもGOOD!です。
ここまでは初対面のつかみでした。では連絡先を交換するにはどうしたらいいでしょう?
すでに説明したように、恋愛は自分と相手、両方の自己実現です。
あなたの自己実現の像と相手の自己実現の像を引き寄せていくようにしましょう。
あなたの強み(自己実現像とそのための根拠)がなにかを考えることはすでに説明しましたね。
また、会話の中で相手の潜在的な欲求を知ることも説明しました。
就活生が知りたいことを見極める
次は、相手の「自己実現像」を知るようにしましょう。
就活中の女子大生ということは、仕事や将来に関することで頭が一杯でしょう。
例えば「理想の結婚は?」というのは、将来の自己実現と言っても少し遠すぎるかもしれませんね。
まずは相手の志望している会社や業界の話題で話をするのもいいでしょう。
ただ、あなたが女子大生の志望先の業界にいない限り、業界の話題は深めない方がいい。
なぜなら就活中の相手は具体的な就活の見返りをあなたに期待して、それに応えられなければ、あなたが「頼りない男性」に見えてしまう可能性が高いからです。
相手が自由回答できる質問をするだけでなく、自分も自由回答できる関係に向けていくのがコツです。
あなたが会社員であれば、
「先月にOB訪問されたんだけど、そのときに飲みに行った居酒屋は、〜業界(相手の志望業界)の〇〇会社のオフィスから近くて、〜業界の人も多いみたいだけど今度行ってみる?」
といった感じで攻めていきましょう。
「OB訪問」「飲み」「志望業界」というキーワードが女子大生の頭の中でミックスされて、自分の自己実現の像に肉づけされていく可能性大です。
その時にはぜひ「自分が憧れた〇〇先輩」というあなたの自己実現のイメージを膨らませてみてください。
あなたがもし自営業者であれば、あえて就活の話題から離れた方がいいかもしれませんね。
自己実現というのは「現在と違う自分」を探していることです。
「自分は就活で苦労したことない」という切り口で、自分の強みを伝えていけば、就活で忙しい女子大生の中の「今とは違う世界を知ることができるかもしれない」という潜在的な欲求を刺激できるかもしれません。
その際も「今度、仲間内でバーベキューするんだけど来る?」と、ちゃんと連絡先の交換をしないといけない方向に話題に持って行ってくださいね。
いずれにしても、普段からお店の情報や仲間内の情報は仕入れておくこと!それが成功の鍵ですよ。